|
|
カレンダー |
02
| 2024/03 |
04
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
- |
- |
- |
- |
- |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
|
プロフィール |
Author:ちおん和尚
千葉県智恩寺から、今月のお話をお届けします。 あなたとのつながり、縁を大切にしたい。 ひとりじゃないこの世。大切にしたいあなたと わたしのつながり・・。
|
|
|
|
自力と彼岸 |
いつも自分に都合よく、自分の思うようにと、そう考えるのを自力といいます。 自分のいいように、自分に勝手よく・・つまり。自分の欲ということですね。 もっとも、日常の暮らしのなかでは『わたしは自分の勝手を云わずに辛抱して 遠慮もしている』なって云いたいのですけれども、実は心の底ではやっぱり自分 の思うようにしていたいのであります。 この自力が、実は人間の本性だと、これは如来様が私に教えてくださるのです。 その自力の本性がなくなり、あるいは少しは減るとよいのですが、決して無く ならないのです。無くならない自力の者を如来のお慈悲が『それは浅ましい』と わたしの心に聴かせて下さるのをこころに染みて受け取るのを、それを信心と いう訳であります。 オリンピックが終わって争いごとが本格化しつつある国際情勢です。 心配です。我利我利亡者ここにありの状態下にあります。
人間というものは自分が困らないときは大抵良い人でありますが、自分が困ったり 被害を受けたり、思うようにならないときは一遍に鬼になってしまいます。 争う時はどちらにも理屈があって、俺の考えに従え、俺に逆らう奴は悪い奴だ と、どうしてもそう考えてしまいます。
『おまえ、我欲だぞ!浅ましいぞ』 仏さまの声は『おまえの浅ましさを捨てろ』と云わない。むしろ『浅ましさがすたら ないな、悲しいな、仏を念ぜよ』と云って下さいます。 この岸から彼の岸へ、私が超越するのではなくて、仏を念ずる時、彼の岸が 向こうからこちらの岸を覆ってくださる不思議があると仏教は教えて下さいます。
『今日彼岸菩提の種を蒔く日かな』
|
|
|